キュービックジルコニア

酸化ジルコニウムの単結晶で、ダイヤモンドとよく似た輝きを持つ人工石です。 模造ダイヤとも呼ばれます。ダイヤモンドより安価であることから、近年ではファッションアクセサリーからジュエリー、婚約指輪・結婚指輪まで幅広く扱われています。モース硬度は8~8.5と、十分に硬く真鍮やシルバー925との相性も抜群です。本物のダイヤモンドが、天然で採れる量も市場に出てくる量も限られている希少鉱物なのに対し、キュービックジルコニアは、人口で際限無く生産が可能です。ストーンには石言葉やパワーストーン的な効果があるといわれますが、キュービックジルコニアにもあります。「持ち主の魅力を引き出す」「ポジティブさを取り戻す」「目標達成」「自身の向上」と、何度でも立ち上がる強さを与えてくれるような石です。

ダイヤモンド

約99.95%、炭素のみからなる鉱物です。炭素の同素体の一種であり、天然に存在する物質のうちで最も硬度が高く、一般的に無色透明で、ときに黄・赤・青・緑色など美しい光沢をもっています。和名は「 金剛石(こんごうせき)」です。 採掘によって得られるもの(天然ダイヤモンド)と、合成によって得られるもの(合成ダイヤモンド)があります。ジュエリーとして以外にもレコード針や研磨材、ドリル、各種切削工具など工業製品にも広く用いられています。ダイヤモンドの起源について、最も古いものは約45億年前に見つかったものだといわれています。その後マグマの噴出によって地表近くに出てきたことで、紀元前8世紀頃から人々の目に触れるようになったといわれ、その絶対的な石の硬さから、魔除けやお守りとして長く使われるようになりました。

ダイヤモンドの語源は、「adamazein(アダマス)」というギリシャ語で、「どんなものにも征服されない」という意味があります。諸説ありますが、その後ラテン語で「硬い石」を意味する「adamant」に変化を遂げ、最終的には頭の「a」が取れて「diamond」と呼ばれるようになったという話が有力な説の一つです。ダイヤモンドの歴史をたどると、数十億年前の火山活動によって地表に出現したといわれています。人類が初めてダイヤモンドを発見したのは、紀元前4世紀頃のインドだったといわれています。17世紀にイタリアのヴェネツィアで原形が発明され、のちにベルギーのマルセル・トルコフスキーが確立した「ラウンド・ブリリアンカット」といわれる方法は、「ダイヤモンドをダイヤモンドで磨く方法」で、発明されるとその美しさが知れ渡るようになり、その後上流階級の人々の宝飾品として用いられるようになりました。日本ではダイヤモンドの歴史は比較的浅く、江戸時代後期といわれており、一般市民にも広まったのは、戦後になってからのことだといいます。ダイヤモンドの石言葉は、「潜在能力の開花」「永遠の愛」「屈しない力強さ」「汚れのない美しさ」などが挙げられ、結婚指輪でも定番の特別な石です。

天然石

自然界で長い年月をかけて生成され、人工的に作られていない鉱物や岩石の総称、人の手が加えられていない石のことです。で自然界で結晶化した鉱物のことを言います。

天然石のうち極めて美しく価値が高いものを「宝石」「貴石」と呼びます。宝石ほどではないけれど装飾などに使える天然石を「半貴石」と呼びます。その定義は、国によってもさまざまです。硬度が一つの基準となり、その上で希少性と美しさなどで貴石と半貴石を分けることが多いようです。お守りとして扱われる天然石はパワーストーンとも呼ばれます。

誕生石について

誕生石の期限を辿ると諸説あり、歴史は約3,500年前の旧約聖書『出エジプト記』まで遡ります。記述の中で登場するイスラエルの祭司長の胸当てにはめ込まれた12種類の宝石や、新約聖書の『ヨハネの黙示録』で描かれている聖都の城門の12個の土台石が現在の誕生石の基礎になっているといわれています。その後、誕生石はユダヤ人宝石商の手によって世に広まり、いたる地域で宝石の交易が活発になるにつれ誕生石の定義が曖昧となり、1912年、アメリカの宝石業界が宝石の普及を目的に、石を各付きに当てはめる「誕生石」を初めて選定しました。ヨーロッパでは約1300年前から、「12種類の石を保有し、一年の中でその月の石を身に着ける」という文化が広がり始めました。そこから「自分の生まれた月の石を身に着けると幸運が訪れる」という風習に変化していったとされています。日本の誕生石が改定され、新たに宝石が10石追加されたのは記憶に新しいと思います。

月によっては複数の誕生石が定められていますが、どれを身に着けた方が良いという決まりはないため、自身の誕生付月以外にも、好きな宝石を一つ選択するのも、該当する月のものをすべてそろえるのも、思い入れのある季節の石にするのもいいかもしれません。その日の気分やファッションに合わせて、自由に身に着けていただければと思います。