電気メッキとは、電気エネルギーにより溶液中の金属イオンを還元し、地の金属の表面を金などで薄く覆ったもの、またはその加工方法のことを言います。電気メッキの原理は、両極間に直流電圧を与えることで金属がメッキ皮膜に変化することです。メッキをかけることによって、ゴールドやピンクゴールド、ブラック、アンティークの色をのせたり、素材の変色や腐食を防ぎ、表面を硬化することができます。

「メッキ(鍍金)」とは

メッキは元々、「塗金(ときん)」と呼ばれており、古墳時代以降、仏像に金メッキを施す際に、水銀に金を加えてアマルガム(合金)にしたものを表面に塗り、加熱することで水銀のみを蒸発させ、金を固着させる方法が用いられました。

この方法を「滅金(メッキン)」と呼んだことから年々変化し、「鍍金(メッキ)」と呼ぶことが一般的となりました。

電気メッキの加工方法と種類

 アクセサリー制作によく使われる真鍮や合金は、金属がむき出しの状態だと色むらがあるので、メッキをかけることによって色が均一になり、美しく見えるメリットがあります。

近年はメッキをかけずに、真鍮素材のまま経年変化を楽しむアクセサリーも多く見かけますが、一般的なアクセサリーには通常メッキ加工が施されています。

 メッキには、電気メッキ・無電解メッキ・真空メッキなどの種類があり、当社で扱う真鍮素材は主に電気メッキ方法を使用しております。(当社で扱うステンレス316L素材にはIPメッキ方法を取り入れております。)電気メッキは、金属に電流を流すことによってメッキの膜ができあがります。無電解メッキ方法は工業部品などに使用されています。

メッキの色について

表面の色となるメッキは、一般的なゴールドメッキ、ロジウムメッキ、ピンクゴールドメッキをはじめとし、ブラックカラーであるガンメタメッキ、艶消しを施すマット加工メッキや、アンティーク調の古美金・古美銀、白金と称されるプラチナメッキなど種類があります。

ニッケルメッキとニッケルフリーメッキについて

ニッケルフリーメッキとは、金属アレルギーを発症しやすい金属の一つである「ニッケル」をほぼ含まない加工方法です。近年は「ニッケルフリー」や「ニッケルオフ」をうたうアクセサリーが主流になりつつあります。

アレルギーの面を除けば、ニッケルには大きなメリットがあります。ニッケルは、ニッケルを使用しない場合と比べて硬くなり、傷が付きにくくなります。加工がしやすく比較的安価であり、下地に使用することで光沢が出やすくなるなどのメリットがあります。

電気メッキアクセサリーの取り扱いについて

メッキは水に弱いため、なるべく水分に触れないようにし、濡れた際はアクセサリー専用の布やめがね拭きなど、繊維の細かい布を使用してふき取っていただくことで長持ちいたします。

また、空気に触れることも黒ずみや変色の原因となってしまいますので、空気や湿気などにできるだけ触れないよう、アクセサリーボックスや封のできる袋などに入れて保管するとより長くお使いいただけます。