現在は、装飾品やアクセサリー、ファッションとして身に着けることが多い指輪ですが、ルーツを辿ると魔除けや護符、地位や身分の証明、婚約や既婚のしるし、武器などの目的から装身具として始まったと言われています。
指輪の起源については諸説あり、紀元前の古代エジプトではすでに指輪は存在していたそうです。遺跡から発見された宝飾品の中には、金や銀の指輪があったとの話があります。指輪を身につける文化は古代ギリシア・古代ローマに広がり発展していきます。また、麻や葦などの植物の紐で結び目を作り、魔除けや無病息災などのまじないとして体の一部に巻く風習から始まったとも言われています。ギリシア神話には、ゼウスを怒らせてしまったプロメテウスがその罰で鉄の指輪をつけさせられるという話が出てきます。ギリシャ神話ができたのは紀元前15世紀頃、文化的にまとまったのは紀元前8世紀頃と言われており、すごく昔から「指輪」というものが存在した、ということが分かります。

17~18世紀ごろから指輪をつける位置には、それぞれ象徴するものが決まり、つける人の仕事、意思、願いなどを意味していたそうです。結婚指輪は左手に、という風習は1614年、『ローマ典礼儀式書』によって定められました。日本で結婚指輪の風習が入ってきたのは、明治時代だと言われています。しっかり定着したのは日本の生活様式が大きく変わり、西洋化し始めた第二次大戦後のようです。